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車両主要部のメンテナンス エンジンのメンテナンス セッティング
  • 安全な走行を楽しんで頂く為に常に点検・整備を行い万一部品が摩耗・消耗・金属疲労による亀裂・損傷をおこしていたら速やかに部品交換などの修理を行いましょう。
  • 通常のライディングでは、購入されたままのセッティングで充分ですがより速く走る為にはコースや体重など、ライダーに合ったセッティングをすることが、重要なファクターになります。
    セッティングさえ合えば、ラップタイムを1〜2秒簡単にアップすることが容易に出来ます。
    決して難しい作業ではありませんのでぜひトライしてください。

    尚、以下はノーマルクラスで認められた範囲のセッティングですがチューニングクラスにも応用できます。



セッティング

  1. ライディングポジションのセッティング

    ポケバイは子供から大人まで乗れるバイクとして設計されています。
    通常に組み立てた車輌であれば誰でもその状態で使用できます。ですがライダーの体格やポジションの好みなどはそれぞれ個人差があるはずですから調整することでライターの疲労を軽減させ、運転に余裕が生まれ正確な操作も出来るようになります。

    1/100の一秒を競うスプリントでは、スタートダッシュは重要なポイント。
    特にスタンディング・スタートの場合は、より素早くスタートを切るために、グリットであらかじめハーフスロットルにし、ブレーキングでシグナルを待つ。スタートと同時に蹴り足を強くキックしながらトルクバンドで飛び乗る。

    うまくスタートが切れればおおきなポジションUPにもつながる大事なテクニックです。
    A.ハンドル位置の調整ハンドル位置の調整
    ハンドルの取付け高さ
    • 低い位置の方が前輪荷重が多めになり、高い位置は少なくなります。前輪荷重が少ない方が、ポケバイに慣れるまでは乗りやすい傾向です。
    • 標準値=アッパーブリッチから下側に30mm

    ハンドル取付け角度
    • 小さいお子さんは、伸ばした腕に余裕が出来るようにハンドル角度を取り付けてください。大人の方であれば好みの角度に設定してください。
    • 標準値=110度

    B.フロントフォークの位置調整
    • アッパーブリッヂから上のフロントフォーク突出し寸法を短くするとキャスター角と前輪荷重の変化で直進安定性がよく、長くすると傾けやすい傾向になります。ポケバイに慣れるまでは基準値で練習しましょう。
    • 基準値=15mm(パイプエンドキャップ含まず)

    C.シート位置の変更
    • 小さいお子さんで足が着きにくい、ハンドルが遠すぎるなどの場合はシートの取付け穴を変更してシートを前方に移動させましょう。

    D.ステップ位置の調整
    ステップ角度調整
    • ポケバイに慣れ、バイクを傾けられるようになってくるとステップが路面に接触するようになりますので、曲げ角度を増やしてください。
      別の場所に移動させることは出来ません。

    ステップゴムの変更
    • ポケバイ競技でのライディングフォームで、足はポケバイを足の裏で挟むようにし、バンク角を深くとれるよう乗ります。
      この場合、足が傷まず安定するように幅の広いステップゴムに交換するとよいでしょう。
  2. ブレーキのセッティング

    パッドの当り面

    A.レバーの調整
    • 小さいお子さんでブレーキレバーが遠くてしっかり握れない場合は、レバーを調整しましょう。

    B.パッドの調整
    パッドの当り量調整
    • 軽いお子さんで、パッド全面がブレーキローターに当たるようにした場合、ブレーキの効きが強く後輪がすぐにロックしてしまうときは、当たる量を減らしましょう。
      尚、ブレーキコントロールがうまく出来ないからブレーキを効かなくすることとは違います。

    強化パッドへの変更
    • 体重の重い方やハイスピードからの減速でノーマルパッドに不満を感じたらレース用の強化パッドに交換します。軽いお子さんの場合は片側一枚のみを変更することで、十分効果があります。
  3. タイヤのセッティング
    A.空気圧の調整
    • 空気圧はライダーの体重やコース状況により異なります。お子さんの場合、ベストな空気圧を自分では判断できませんので、いろいろ変えてデータをとりましょう。
    基準値
    • 体重20kg=
      フロント0.8〜1.0kpa
      リヤ1.2〜1.5kpa
    • 体重50kg=
      フロント1.0〜1.5kpa
      リヤ1.5〜2.0kpa

    B.タイヤについて
    • ポケバイのタイヤはBS製の一種類です。ただし、レーシングコンパウンドを採用していますので、ある程度タイヤの温度が上がれば高いグリップ力を発揮します。
  4. キャブレターのセッティング

    キャブレターはメーカー出荷時に誰でも始動・走行できるようにセットアップされていますが、ライダーやコース及び天候や気温によってエンジンに最適な燃料の量が微妙に変化します。
    それをベストにセッティングすることで、出力を向上させます。

    気象条件によるセッティングの指針
    気象 空気密度 混合気 セッティング
    気温 高い 低い 濃い 薄くする
    低い 高い 薄い 濃くする
    湿度 高い 低い 濃い 薄くする
    低い 高い 薄い 濃くする
    気圧 高い(低地) 高い 薄い 濃くする
    低い(高地) 低い 濃い 薄くする

    A.ジェットニードルニードルクリップの位置・ニードル取り付け
    ジェットニードルはエンジンにガソリンを霧状態で送る為の出口でスロットルの開度に応じ、吸入空気にガソリンの量をあわせる働きがあります。
    ジェットニードルに刺さるニードルクリップの位置を移動させる事でガソリン量を多少調整できます。

    • ニードルクリップを上に=ガソリン量減少
    • ニードルクリップを下に=ガソリン量増大


    B.メーンジェットメーンジェット
    メーンジェットはエンジンに送るガソリンの最大量を決定する重要な部品です。ジェットニードルはメーンジェットで決定した量の微調整と認識しておきましょう。

    • メーンジェットの番数字を小さく=ガソリン量減少
    • メーンジェットの番数字を大きく=ガソリン量増大


    C.純正装備の番数
    各エンジンの純正標準装着のメーンジェット番数
    • ロビンEC−03ER=75(70〜92.5)
    • ロビンEC−04ER=75(70〜92.5)
    • タスTC351=62(58〜86)
    • ゼノアG3K=68(58〜86)
    • ゼノアG4k=68(58〜86)
    • ゼノアG4K−GP=72(58〜86)
    • ゼノアG5K=76(58〜86)
    • NEWタスTC351=66(58〜86)

  5. ギアのセッティング

    ポケバイの場合はギアチェンジがありませんので、フロントスプロケットとリヤスプロケットの歯数の比率(減速比)により、加速重視か最高速重視かを選択し、セッティングを行います。
    コース・体重・ライディングテクニックやエンジンの特性などによってもこの減速比率は変わってきますが、基本的には減速比率が大きいほど、タイトコースで、ロングコースになる程減速比を小さくしていきます。
    また、レースではライバルと対比しながら微妙なギアのセッティングを行うこともありますが、基本的なコースセッティングはリヤの歯数を2丁ずつ変更するとあわせやすいでしょう。

    主なサーキットのギアセットの指針
    (イーグルMT30RCノーマル車を使用し、総体重30kgくらいを目安にしたものです)
    サーキット名 Fスプロケット Rスプロケット
    千葉北ポケバイコース 6丁 53丁前後
    京葉スピードランド 7丁 52丁前後
    茂原ツインサーキット 7丁 53丁前後
    秋ヶ瀬サーキット 7丁 52丁前後
    中井インターサーキット 6丁 53丁前後
    榛名モータースポーツランド 7丁 51丁前後
    名阪スポーツランド 7丁 53丁前後
    姫路ドリームサーキット 7丁 54丁前後
    フォーミュランド ラ飯能 6丁 54丁前後
    北九州ロードランド 6丁 50丁前後
    フロントスプロケットとリヤスプロケット
    メーカー出荷時は、フロント7丁・リヤ60丁のスプロケット(ギア)が通常装着されています。
    フロントスプロケットは歯数が少ない程トルク型になり、反対にリヤスプロケットは歯数が少なくなる程高速型になります。


    A.タイトコースの場合
    • フロント6丁をベースに、リヤは体重やライディングテクニックに合わせましょう。

    B.カートコースの場合
    • スピードコーナーやストレートの多少長いところでは、フロント7〜8丁にし、リヤで調整しましょう。

    C.ロードコースの場合フロントスプロケット
    • 筑波サーキットのようなストレートのみを重視するコースでは、フロント8〜9丁を使用します。


    [主なサーキットのギアセッティング参考]
    ギアのセッティングはライダーの体重やライディングテクニック・エンジンの性格などにより異なりますのでTC351ノーマルエンジンを基準にあくまでも目安としてご参考にしてください。
    リヤスプロケット
    <体重30kg>
    • 千葉北サーキット フロント6 リヤ55-57
    • 京葉スピードランド フロント7 リヤ52-54
    • 秋ヶ瀬サーキット フロント6 リヤ52-54
    • 榛名モータースポーツランド フロント7 リヤ54-56
    • 名阪スポーツランド フロント7 リヤ56-58
    • 北九州カートウェイ フロント7 リヤ57-59


  6. クラッチのセッティング

    ライダーに合わせたクラッチのミートタイミングをセッティングすることはスタートやコーナーの立ち上がりを良くするだけでなくストレートの伸びにもつながる大変重要なポイントです。

    エンジンはある程度まで回転数に比例して出力もアップして行きます。従ってより高回転でミーとさせることで高出力を得ることが出来ますが、 ライダーの体重やテクニック・エンジン特性等に合ったセッティングがなされないと返って乗りにくくパワーロスを生む結果となりますので、ローミートから徐々にライダーに合わせてセッティングを出されることをお勧めします。

    A.クラッチスプリングクラッチスプリング
    • クラッチスプリングを強いものに変更し、クラッチがつながる回転数を上げます。強すぎるとクラッチが完全につながらず滑ってしまい、エンジン本来の出力が伝わりません。

    B.クラッチの軽量化
    • クラッチは遠心力でつながる為、クラッチシューを軽量加工することでもミートポイントを上げられます。なお、この加工はスプリング交換での補う作業と考えましょう。

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